小歇こやみ)” の例文
れるだらうから、此方こつちはいつたらからうとすゝめ、菓子くわしなどをあたへてうちに、あめ小歇こやみとなり、また正午ひるちかくなつた。
けれども峠の道はない。もしあっても暗くて探し出すのはむずかしい。午後三時頃から小歇こやみとなっていた雨がまた降り出して、風さえも加って来た。五時半頃である。
皇海山紀行 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
ドシ/\雨の降ってる最中に可愛い情夫おとこを出してやるは、何うも人情仕悪しにくいものでございますんで、お若さんは頻りに止めますから、伊之助もそれではと小歇こやみになるまで見合すことにいたし