小千谷をぢや)” の例文
ぐうせしことはなはだあつし小千谷をぢや北越ほくゑつ一市会いつしくわい商家しやうか鱗次りんじとして百物そなはらざることなし。うみる事わづかに七里ゆゑに魚類ぎよるゐとぼしからず。
そしてちぢみの仲買商人になつた今でも、塩沢しほざはとか十日町とをかまちとか小千谷をぢやといふやうな、越後でも山の方の町や村から縮を買入れて来ると、この呉服問屋で買つて貰つてゐたのである。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
明治になつてから越後国の小千谷をぢや町の地先の磧へ河童が昼寝に上つてきて、里の子供等に捕つたことがある。奇妙にもこの河童は体は河童の姿になつてゐたが、頭は泥鼈の形のままであつた。
河童酒宴 (新字旧仮名) / 佐藤垢石(著)
小千谷をぢやより一里あまりの山手やまて逃入村にごろむらといふあり、(にげ入りを里俗にごろとよぶ)此村に大つか小塚とよびて大小二ツの古墳こふんならびあり。
ぐうせしことはなはだあつし小千谷をぢや北越ほくゑつ一市会いつしくわい商家しやうか鱗次りんじとして百物そなはらざることなし。うみる事わづかに七里ゆゑに魚類ぎよるゐとぼしからず。
小千谷をぢやより一里あまりの山手やまて逃入村にごろむらといふあり、(にげ入りを里俗にごろとよぶ)此村に大つか小塚とよびて大小二ツの古墳こふんならびあり。
○吾が郡中ぐんちゆうにて小千谷をぢやといふ所は人家じんか千戸にあまる饒地よきとちなり、それゆゑにさいの神の(斎あるひは幸とも)まつりも盛大せいだいなり。
○吾が郡中ぐんちゆうにて小千谷をぢやといふ所は人家じんか千戸にあまる饒地よきとちなり、それゆゑにさいの神の(斎あるひは幸とも)まつりも盛大せいだいなり。