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小匙
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こさじ
ふりがな文庫
“
小匙
(
こさじ
)” の例文
素晴らしい茶碗に、銀の
小匙
(
こさじ
)
を添えて、卓の上へ順々に並べると、得ならぬ香気が客間をこめて、午後三時らしい心持にします。
判官三郎の正体
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
最初は
茶塩気
(
ちゃじおけ
)
といって
梅干
(
うめぼし
)
か
漬物
(
つけもの
)
、まれには
小匙
(
こさじ
)
一ぱいの
塩
(
しお
)
ということもあり、そうでなくとも腹を太くするほどの多量の物はともなわずに
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
お父様はお茶をお飲みの時、「ちょっとした菓子よりこの方がよい」と、
和三盆
(
わさんぼん
)
を
小匙
(
こさじ
)
に軽く召上るのですから、おみやげはほんのお愛想です。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
令嬢は舌の先でこの発明家の事業を
輔
(
たす
)
ける事が出来たなら、こんな結構な事はないと思つてゐたのだ。エデイソンは
小匙
(
こさじ
)
で
乳鉢
(
にゆうはち
)
の薬料を一寸しやくつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
……ちょうど茶の入った
小匙
(
こさじ
)
を口のはたに持って行ったところだったが、そのままの形でこわばってしまった。
トニオ・クレエゲル
(新字新仮名)
/
パウル・トーマス・マン
(著)
▼ もっと見る
小初は、もう料理のコースの終りのメロンも喰べ終って、皮にたまった薄青い汁を
小匙
(
こさじ
)
の先で
掬
(
すく
)
っていた。
渾沌未分
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
多分それは
鹽酸
(
えんさん
)
莫児比𣵀というものなのでしょう。瓶を電燈の前に持って行ってすかして見ますと、
小匙
(
こさじ
)
に半分もあるかなしの、極く僅かの白い粉が、綺麗にキラリキラリと光っています。
屋根裏の散歩者
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
匙
漢検準1級
部首:⼔
11画
“小”で始まる語句
小
小児
小径
小鳥
小僧
小言
小路
小遣
小刀
小父