寛宥くわんいう)” の例文
わたくしは読者に寛宥くわんいうを乞うて、しもに少しく諸友の告ぐる所を追記しようとおもふ。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
まことに朕が訓導くんだうあきらかならざるにりて、民多く罪に入れり。めは一人ひとりに在り。兆庶てうしよあづかるにあらず。宜しく寛宥くわんいうを存せ令めて仁寿にんじゆのぼらせ、瑕穢かゑたらしてみずかあらたにする事を許すべし。天下に大赦だいしやし。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)