“寒(ざ)” の例文
夜になって辺りが闇にとざされる頃から青白い海霧(ガス)が寒(さ)む寒(ざ)むと立てこむ夜中にかけて墨のような闇の海を何処(どこ)をなにしにほっつき廻るのか家人が気を揉んで注意を
死の快走船 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
その声は、この夏だというのに、想像も出来ぬほど、寒(さ)む寒(ざ)むとした嗄(しわが)れた声だった。
鱗粉 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
少年の屍体は、なんだか寒(さ)む寒(ざ)むと見えた。
人体解剖を看るの記 (新字新仮名) / 海野十三(著)