“寐(やす)” の例文
考えるのですか。お部屋に帰って横におなりなさい。そしてぐっすりお寐(やす)みなさい。あなたはもっと睡眠を摂(と)らなくちゃいけませんよ。よく眠りさえすれば、直(じき)に快(よ)くなりますよ。
「いえ、すやすやお寐(やす)みだと承りましたから、御遠慮申しました。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「私が母屋(おもや)へ引取つて小半刻ほど經つてから何處からともなく恐ろしい音が聞えました。まさか鐵砲とは思ひません。櫻時(はなどき)でもあり、多分雷鳴(かみなり)だらうと、皆んなでさう申し乍ら其の儘寐(やす)んでしまひました」