容儀かたち)” の例文
容儀かたち人の娘とは見えず、妻とも見えず、しかも絢粲きらきらしう装飾よそほひかざれる様は色を売るたぐひにやと疑はれざるにはあらねど、言辞ものごし行儀の端々はしはしおのづからさにもあらざる、畢竟ひつきようこれ何者と
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
実に威あってたけからずと言うべき山の容儀かたちであるとした飛騨の翁の形容も決してほめ過ぎではなかった。あの位山を見た目で恵那山を見ると、ここにはまた別の山嶽さんがくの趣がある。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
と栄蔵は容儀かたちを正していつた。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
容儀かたちきぬ
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)