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実盛
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さねもり
ふりがな文庫
“
実盛
(
さねもり
)” の例文
露国では、九月一日に
蕪
(
かぶら
)
等諸菜で小さい
棺
(
ひつぎ
)
を製し、蠅などの悪虫を入れ悲歎の
体
(
てい
)
して埋めると。紀州などで稲の害虫ウンカを
実盛
(
さねもり
)
と呼ぶ。
十二支考:11 鼠に関する民俗と信念
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
彼が得意の「
有職鎌倉山
(
ゆうそくかまくらやま
)
」を出し、中幕は団十郎の「
白髪染
(
しらがぞめ
)
の
実盛
(
さねもり
)
」と「
船弁慶
(
ふなべんけい
)
」であったが、一番目ではやはり左団次の
三浦荒次郎
(
みうらあらじろう
)
がわたしの眼についた。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
俣野五郎景久
(
またののごろうかげひさ
)
、
長井斎藤
(
ながいのさいとう
)
別当
実盛
(
さねもり
)
、
伊藤
(
いとうの
)
九郎
助氏
(
すけうじ
)
、
浮巣
(
うきすの
)
三郎重親、
真下
(
ましもの
)
四郎
重直
(
しげなお
)
らは、そのまま京へ逃げのぼって、平家の侍となっていたが、戦のない時は、それぞれの家に寄り集まっては
現代語訳 平家物語:07 第七巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
「この手水鉢は、
実盛
(
さねもり
)
の
首洗
(
くびあらい
)
の池も同じだね。」
みさごの鮨
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「斎藤
実盛
(
さねもり
)
にならって、染めてござるらしい」
宮本武蔵:03 水の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
稲虫
(
いなむし
)
の一名
稲別当
(
いなべっとう
)
、それを斎藤別当に因んで
実盛
(
さねもり
)
というに及んだ由(『用捨箱』下)。この虫盛んな年は大勢
松明
(
たいまつ
)
行列して実盛様の御弔いと唱え送り出す。まず擬葬式をして虫を死絶すべき
禁厭
(
まじない
)
だ。
十二支考:11 鼠に関する民俗と信念
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
「
実盛
(
さねもり
)
どの、
健気
(
けなげ
)
のお手のうちを拝見しよう」
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
実盛
(
さねもり
)
どの、
白髪
(
しらが
)
を染めてござったか」
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「こら、
実盛
(
さねもり
)
、卑怯ではないか」
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
実
常用漢字
小3
部首:⼧
8画
盛
常用漢字
小6
部首:⽫
11画
“実盛”で始まる語句
実盛塚
実盛様