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実世
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さねよ
ふりがな文庫
“
実世
(
さねよ
)” の例文
旧字:
實世
だから、いくたび朝議にかけても一決せず、朝廷も裁決にこまって、ついに
実世
(
さねよ
)
を免官とし、大納言
万里小路
(
までのこうじ
)
藤房を、その任にあたらせた。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
すなわちその軍中には、皇太子
恒良
(
つねなが
)
、親王
尊良
(
たかなが
)
のおふたりを奉じ、
洞院
(
とういん
)
ノ
実世
(
さねよ
)
、同少将定世、三条
泰季
(
やすすえ
)
なども付きしたがい、総勢は約七千余騎。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
公卿では花山院
師賢
(
もろかた
)
、あぜちの大納言
公敏
(
きんとし
)
、北畠
具行
(
ともゆき
)
、侍従の公明、別当
実世
(
さねよ
)
、
烏丸
(
からすま
)
ノ
成輔
(
なりすけ
)
、さえもんの
督
(
かみ
)
為明
(
ためあき
)
、左中将行房、ちぐさ
忠顕
(
ただあき
)
、少将
能定
(
よしさだ
)
。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
俄な新手が補強され出したというわけは、先に、
洞院
(
とういん
)
ノ
実世
(
さねよ
)
を大将として、信濃へ入り、やがて義貞の本軍と会合すべき計画だった東山道軍の七千が
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
わけて坊門の清忠、
洞院
(
とういん
)
ノ
実世
(
さねよ
)
などは、それのコチコチであった。——しかし後醍醐は、かならずしも、義貞の奏上だけにたよって御判断はくだしていない。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
かねて天皇
帷幄
(
いあく
)
の秘臣とにらまれていた大納言宣房、
洞院
(
とういん
)
ノ
実世
(
さねよ
)
、侍従の中納言公明、
烏丸
(
からすま
)
ノ
成輔
(
なりすけ
)
など、みなその自邸で寝込みをおそわれ、一網打尽に、捕縛された。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
洞院
(
とういん
)
ノ
実世
(
さねよ
)
が主宰していたが、諸国の武士どもは、われもわれもと
上表
(
じょうひょう
)
して、自分の功を言いつのり、かえって、ほんとに勲功のある者は、つつしんで身を
矜持
(
きょうじ
)
する風で
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
雲母坂
(
きららざか
)
にいた山法師の一軍、赤山明神下の洞院ノ
実世
(
さねよ
)
の七千人。これが一時にうごき出すと、
鼓
(
こ
)
を合せて、白川越えの上や
鹿
(
しし
)
ヶ
谷
(
たに
)
のふところでも山を裂くような武者声がわきあがった。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
年暮
(
くれ
)
のわずかな日も、彼はむだには過ごしていない。幕府の名で、
奏請
(
そうせい
)
を仰ぎ、堀川ノ
光継
(
みつつぐ
)
、洞院ノ
実世
(
さねよ
)
、そのほか、後醍醐について行ったとみられる十数家の公卿の
官爵
(
かんしゃく
)
をけずり、また
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
尹
(
いん
)
ノ
師賢
(
もろかた
)
、四条
隆資
(
たかすけ
)
、
洞院
(
とういん
)
ノ
実世
(
さねよ
)
、伊達ノ
三位
(
さんみ
)
遊雅
(
ゆうが
)
、平ノ
成輔
(
なりすけ
)
、日野
資朝
(
すけとも
)
。
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
新田義貞や、脇屋義助らは、なお越前の
杣山
(
そまやま
)
城に拠って、健在とわかって来たのみでなく、
洞院
(
とういん
)
ノ
実世
(
さねよ
)
も力をあわせて、再起の兵を、全北陸にわたって呼びかけているとの報をえたので、みかどは
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
というのは、
洞院
(
とういん
)
ノ
実世
(
さねよ
)
の使いと称する者が陣門へ来て
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
脇屋義助の首も、洞院ノ
実世
(
さねよ
)
の首も、なかった。
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
洞院
(
とういん
)
ノ
実世
(
さねよ
)
が言った。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
実
常用漢字
小3
部首:⼧
8画
世
常用漢字
小3
部首:⼀
5画
“実世”で始まる語句
実世卿
実世間