“さねよ”の漢字の書き方と例文
語句割合
実世100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
俄な新手が補強され出したというわけは、先に、洞院とういん実世さねよを大将として、信濃へ入り、やがて義貞の本軍と会合すべき計画だった東山道軍の七千が
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わけて坊門の清忠、洞院とういん実世さねよなどは、それのコチコチであった。——しかし後醍醐は、かならずしも、義貞の奏上だけにたよって御判断はくだしていない。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かねて天皇帷幄いあくの秘臣とにらまれていた大納言宣房、洞院とういん実世さねよ、侍従の中納言公明、烏丸からすま成輔なりすけなど、みなその自邸で寝込みをおそわれ、一網打尽に、捕縛された。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)