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安宅丸
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あたかまる
ふりがな文庫
“
安宅丸
(
あたかまる
)” の例文
と、こう、短気になった雲霧が、その仕事を深川の御船蔵につないである将軍家の
安宅丸
(
あたかまる
)
に眼をつけて、入ったのが、失敗だった。
雲霧閻魔帳
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それからというもの、小金馬は八十八夜も待たずして、「
安宅丸
(
あたかまる
)
」のカッパの吉蔵のように、「五井へ行こう、五井へ行こう」という。
江戸前の釣り
(新字新仮名)
/
三遊亭金馬
(著)
お
船藏
(
ふなぐら
)
がつい
近
(
ちか
)
くつて、
安宅丸
(
あたかまる
)
の
古跡
(
こせき
)
ですからな。いや、
然
(
さ
)
ういへば、
遠目鏡
(
とほめがね
)
を
持
(
も
)
つた
氣
(
き
)
で……あれ、ご
覽
(
ろう
)
じろ——と、
河童
(
かつぱ
)
の
兒
(
こ
)
が
囘向院
(
ゑかうゐん
)
の
墓原
(
はかばら
)
で
惡戲
(
いたづら
)
をしてゐます。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
偽
(
にせ
)
雲霧、いくら、親分
乾分
(
こぶん
)
の義理立てかは知らぬが、死んでは、つまらんではないか。
安宅丸
(
あたかまる
)
へ忍び入った時も、そちのほかに、もう一名、逃げおった者があるに違いない。
雲霧閻魔帳
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
汐留川
(
しおどめがわ
)
の地先に新造船の
安宅丸
(
あたかまる
)
が、花嫁のように
幔幕
(
まんまく
)
や
幟
(
のぼり
)
に飾られて
繋
(
つな
)
いである。
柳生月影抄
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
また、
参覲
(
さんきん
)
交代の制度を厳密にした。また、
安宅丸
(
あたかまる
)
その他の
巨
(
おお
)
きな兵船を造らせた。また、武家法度をやかましく宣布した。また——大目付の職制を新たに設け、諸国に無数の隠密を放った。
柳生月影抄
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“安宅丸”の解説
安宅丸(あたけまる)は、江戸時代初期に江戸幕府第三代将軍の徳川家光が向井将監に命じて新造した、軍船形式の御座船である。別名は天下丸。
(出典:Wikipedia)
安
常用漢字
小3
部首:⼧
6画
宅
常用漢字
小6
部首:⼧
6画
丸
常用漢字
小2
部首:⼂
3画
“安宅”で始まる語句
安宅
安宅町
安宅蔵
安宅鮓
安宅河岸
安宅真一