“安宅蔵”の読み方と例文
読み方割合
あたけぐら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家は佐竹ツ原だといふ——いつも此の娘と連立つて安宅蔵あたけぐらの通を一ツ目に出て、両国橋をわたり、和泉橋際で別れ、わたくしはそれから一人とぼ/\柳原から神田を通り過ぎて番町の親の家へ
雪の日 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
わたくしは毎夜下座げざの三味線をひく十六、七の娘——名は忘れてしまったが、立花家橘之助たちばなやきつのすけの弟子で、家は佐竹ッ原だという——いつもこの娘と連立って安宅蔵あたけぐらの通を一ツ目に出て、両国橋をわたり
雪の日 (新字新仮名) / 永井荷風(著)