孫権そんけん)” の例文
旧字:孫權
そなたの妹は、周瑜しゅうゆ娶合めあわせてある。よくそなたからも妹にいって、周瑜をして、孫権そんけんを補佐するよう……よいか、内助を
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
呉帝孫権そんけん真の蠅と思い指ではじきにかかった類話もある(『古今著聞集』一六。『淵鑑類函』三二七)。
ここは孫権そんけんの地で、呉主すでに三世をけみしており、国は嶮岨けんそで、海山の産に富み、人民は悦服えっぷくして、賢能の臣下多く、地盤まったく定まっております。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして遂に、その理想は実現を見、玄徳は西蜀せいしょくに位置し、北魁ほくぎ曹操そうそう東呉とうご孫権そんけんと、いわゆる三ぶん鼎立ていりつの一時代を画するに至ったが、もとよりこれが孔明の究極の目的ではない。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ご辺のような雄才が、わが荊州にいる以上、大安心はしているが、漢中の張魯ちょうろと、呉の孫権そんけんはいつも頭痛のたねだ。ことに南越の境には、のべつ敵の越境沙汰がたえない。この患いを
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すでに、兄のきんは呉に仕え、その呉主孫権そんけんの勢いは、南方に赫々かっかくたるものがある。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
弟様の孫権そんけん、大将周泰しゅうたいのおふた方で、防ぎに努めましたが、その折、賊のなかへ斬って出られたご舎弟孫権様をたすけるため、周泰どのには、甲も着ず、真ッ裸で、大勢を相手に戦ったため
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)