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孝道
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かうだう
捨るは
孝道に相違無けれ共能承まはれ其方は一
旦城重方へ養子と
成針治導引の指南を受し上手足を
以て
諭されければ城富は段々との
御利解有難き
仕合せに存じ奉つる
然ながら
押て願へば
不孝なりとの御意は
不才の私しには
解りません親の爲にするは
孝道かと存じますと親富右衞門を
傳吉は聞及び幸ひ上臺の
家斷絶を
嘆く折柄故其男子に傳吉より
憑司が田地の外に
若干の地を
遣し上臺の家を
相續成しめける眞に傳吉が行ひは
孝道と信義との徳にて無實の罪に
落入たるも死を
迯れ一生を