子福者こぶくしゃ)” の例文
八幡太郎義家はちまんたろうよしいえから三だいめの源氏げんじ大将たいしょう六条判官為義ろくじょうほうがんためよしといいました。為義ためよしはたいそうな子福者こぶくしゃで、おとこ子供こどもだけでも十四五にんもありました。
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
現にこの近所には貧民窟ひんみんくつの様な長屋があるのだが、そこではどの家も必要以上に子福者こぶくしゃばかりだ、という様なことを大いに論じたものである。
毒草 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
社長は子福者こぶくしゃです。七人あって、男が四人女が三人です。先ず令息の結婚式を僕が引受けました。何しろお客さんが千人近くも来るんですから大変です。
冠婚葬祭博士 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
わけて光秀は子福者こぶくしゃで、女子は七女まで、男子は十二男まで持っている。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
五郎左衛門夫妻は子福者こぶくしゃで、男が四人、娘が三人いた。
滝口 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
金「あの人は子福者こぶくしゃだのう」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
子福者こぶくしゃの方ですな」
ロマンスと縁談 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)