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嬌娜
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しなやか
ふりがな文庫
“
嬌娜
(
しなやか
)” の例文
小褄
(
こづま
)
を取った手に、
黒繻子
(
くろじゅす
)
の襟が緩い。胸が少しはだかって、褄を引揚げたなりに乱れて、こぼれた
浅葱
(
あさぎ
)
が長く
絡
(
からま
)
った、ぼっとりものの中肉が、帯もないのに、
嬌娜
(
しなやか
)
である。
鷭狩
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
あの
坂
(
さか
)
の
上
(
あが
)
り
口
(
ぐち
)
の
所
(
ところ
)
で、
上
(
うへ
)
から
來
(
き
)
た
男
(
をとこ
)
が、
上
(
あが
)
つて
行
(
ゆ
)
く
中年増
(
ちうどしま
)
の
媚
(
なまめ
)
かしいのと
行違
(
ゆきちが
)
つて、
上
(
うへ
)
と
下
(
した
)
へ五六
歩
(
ぽ
)
離
(
はな
)
れた
所
(
ところ
)
で、
男
(
をとこ
)
が
聲
(
こゑ
)
を
掛
(
か
)
けると、
其
(
そ
)
の
媚
(
なまめ
)
かしいのは
直
(
す
)
ぐに
聞取
(
きゝと
)
つて、
嬌娜
(
しなやか
)
に
振返
(
ふりかへ
)
つた。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
嬌
漢検1級
部首:⼥
15画
娜
漢検1級
部首:⼥
10画
“嬌娜”で始まる語句
嬌娜姿