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威風
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いふう
ふりがな文庫
“
威風
(
いふう
)” の例文
頼朝の営外に立っている兵たちは、小手をかざしながら、新しい味方の堂々たる
威風
(
いふう
)
を、頼もしげに眺め合っていた。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
人はすべて子孫の繁栄を祈るものであるかも知れぬが、別して女は、別して強烈沈静なる女は、現実的、肉体的な繁栄や
威風
(
いふう
)
をもとめてやまないものである。北条政子と同じ意志がここにある。
道鏡
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
威風
(
いふう
)
あたりを払うというを
豪傑
(
ごうけつ
)
の理想とし、人の近づき得ざるところを偉いと
做
(
な
)
したから、偉がるものは、なるべく人を近づけぬ工夫をなし、あるいは
傍若無人
(
ぼうじゃくぶじん
)
にして人を馬鹿にして独りで偉がった。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
だから私は実に
威風
(
いふう
)
堂々と、あの部屋を脱出していった。
柿色の紙風船
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ご
威風
(
いふう
)
堂々と
新羅
(
しらぎ
)
をおひき上げになりました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
▼ もっと見る
端厳
(
たんげん
)
、
麒麟
(
きりん
)
のごとき
左少将秀吉
(
さしょうしょうひでよし
)
。風格、
鳳凰
(
ほうおう
)
のような
右少将家康
(
うしょうしょういえやす
)
。どっちも胸に
大野心
(
だいやしん
)
をいだいて、
威風
(
いふう
)
あたりをはらい、
安土城本丸
(
あづちじょうほんまる
)
の
大廓
(
おおくるわ
)
を右と左とにわかれていった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
十
幾年
(
いくねん
)
かまえには、そこに、
機山大居士信玄
(
きざんだいこじしんげん
)
の
威風
(
いふう
)
にまたたいている
短檠
(
たんけい
)
がおかれてあった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ふしぎな怪物の
啼
(
な
)
き
声
(
ごえ
)
がする。そして、すさまじい
羽
(
は
)
ばたきがそこで聞えた。見ると、ひとつの
岩頭
(
がんとう
)
に
金瞳黒毛
(
きんどうこくもう
)
の
大鷲
(
おおわし
)
が、
威風
(
いふう
)
あたりをはらい、八方を
睥睨
(
へいげい
)
してとまっている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“威風”の意味
《名詞》
威 風(いふう)
威厳があり、立派に見える様子。
(出典:Wiktionary)
威
常用漢字
中学
部首:⼥
9画
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
“威風”で始まる語句
威風堂々
威風凜々