“いふう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
威風54.5%
異風18.2%
遺風18.2%
移封9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人はすべて子孫の繁栄を祈るものであるかも知れぬが、別して女は、別して強烈沈静なる女は、現実的、肉体的な繁栄や威風いふうをもとめてやまないものである。北条政子と同じ意志がここにある。
道鏡 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
その朱門の中からワラワラとあふれだしたおびただしい浪人武者ろうにんむしゃ! 黒装束くろしょうぞく小具足こぐそくをつけたるもの、鎖襦袢くさりじゅばんをガッシリとこんだもの、わらじ野袴のばかま朱鞘しゅざやのもの、異風いふうさまざまないでたちで
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ほかに満足な槍が三筋、弓が二た張、矢が二三十本、これらはすべて、昔の豪族が、家の子郎党の手で自分の家を護った時の遺風いふうらしく、いつでも取出せるように用意してあったのでしょう。
朝鮮役では秀吉の名代格で黒田如水を参謀に出陣したが生来の暗愚で、朝鮮の戦争でも失策をやり秀吉の怒りにふれて筑前七十余万石から越前十五万石へ移封いふうを命ぜられたのである。
家康 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)