委曲くはしく)” の例文
呼び始終しじう事共ことども委曲くはしくはなし又七樣へきずを付け其身も咽喉のんどすこ疵付きずつけ情死しんぢうと云ひてなくべしとをしへ頼み居たるを長助は物影ものかげより是をきゝて大いに驚きながらなほいき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
こゝに新材木町なる白子屋しろこやしやう三郎一家の騷動さうどう委曲くはしくたづぬるに享保きやうほの始めの事なりしがこの白子屋の地面間口十二間奧行は新道しんみちの方へ廿五間すなは券面けんめん千三百兩の地を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
殺したる者手にいりたり只今其者白状の趣き夫にて承まはれと申渡され又勘太郎にむかはれ其方米屋の女隱居いんきよを殺し金百兩奪ひ取たる手續てつゞき委曲くはしく申せと云はれしかば勘太郎其儀は私し事夕方ゆふがた馬喰町馬場のわき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)