われ)” の例文
三重みえにうねる細き金の波の、と合うてふくれ上るただ中を穿うがちて、動くなよと、安らかにえたる宝石の、まばゆさはあめしたを射れど、こぼたねば波の中より奪いがたき運命は、君ありてのわれ
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)