好機よきをり)” の例文
云送らんと艷書ふみに認め懷中しつゝ好機よきをりもあらばお浪に渡さんものと來るたびごとうかゞひ居けれ共其ひまのあらざればむなしく光陰つきひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ひそひそか毒殺どくさつせん事一の手なるべし先藤五郎殿さへ亡者なきものにする時はあとさはりなしと言へば主税之助大きによろこ好機よきをりのあれかしと見合せ居けるとなり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
おろしありしかば甚兵衞勝手はかねて覺え居れば今日こそ好機よきをりなれと裏口うらぐちまはり水口をおして見ればあんの如く掛錠かけがねけざる樣子故シテやつたりとついと入り居間ゐま箪笥たんす
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)