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奇観
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きかん
ふりがな文庫
“
奇観
(
きかん
)” の例文
旧字:
奇觀
と、なんという
奇観
(
きかん
)
、人造人間は、
吾
(
わ
)
れ
勝
(
が
)
ちに、身体を曲げて車輪になるのがあるかと思うと、四五人横に寝て、
鋼鈑
(
こうばん
)
となるものもある。
人造人間戦車の機密:――金博士シリーズ・2――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
親の
死目
(
しにめ
)
に
逢
(
あ
)
わなくてもいいから、これだけは是非見物するがいい。世界広しといえどもこんな
奇観
(
きかん
)
はまたとあるまい。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「ばかな。町奉行に、何の警固がいるぞ。奉行自身、独り歩きの出来ぬような世間を、奉行が身に証拠立てて歩いたら、まことに、政道の
奇観
(
きかん
)
といわねばならぬ」
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
地球上の
奇観
(
きかん
)
とちがって、宇宙の風景はあまりに
悽愴
(
せいそう
)
で、見つけない者が見ると、一目見ただけで発狂する
虞
(
おそ
)
れがあるのですわ。
宇宙尖兵
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
田鍋課長の知っていることを帆村は知らず、帆村の知っていることで田鍋課長の知らぬことがあり、両人肩を並べて窓の中を
覗
(
のぞ
)
き
込
(
こ
)
んでいるところは
奇観
(
きかん
)
だった。
鞄らしくない鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
檻の中から、整列している人造人間の部隊を見下ろしたところは、
奇観
(
きかん
)
であった。なんだか人造人間の部隊のために、あべこべにわれわれが檻の中に閉じこめられてしまったような
錯覚
(
さっかく
)
をおこした。
人造人間の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“奇観”の意味
《名詞》
珍しい風景。
素晴らしい景色。
(出典:Wiktionary)
奇
常用漢字
中学
部首:⼤
8画
観
常用漢字
小4
部首:⾒
18画
“奇”で始まる語句
奇
奇麗
奇蹟
奇怪
奇妙
奇異
奇特
奇矯
奇瑞
奇態