“死目”の読み方と例文
読み方割合
しにめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのために雀だけは親の死目しにめにあってよろこばれ、啄木鳥はとうとう間にあわなかったので、今でも飛白の好い着物は着ているが
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
彼は親の死目しにめにさえ会わなかった。こんな書付が自分の眼に触れないで、長い間兄の手元に保管されていたのも、別段の不思議ではなかった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
私は彼女の死目しにめに會はなかつた。娘達は孰れもゐなかつた。二人は翌朝私の許に何も彼も終つたことを告げに來た。そのときにはもう彼女は入棺されてゐた。