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大火鉢
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おおひばち
ふりがな文庫
“
大火鉢
(
おおひばち
)” の例文
障子
(
しょうじ
)
に近い大きな白熊の毛皮の上の盛上るような
座蒲団
(
ざぶとん
)
の上に、はったんの
褞袍
(
どてら
)
を着こんだ場主が、
大火鉢
(
おおひばち
)
に手をかざして
安座
(
あぐら
)
をかいていた。
カインの末裔
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
部屋のなかの
大火鉢
(
おおひばち
)
には、
炭火
(
すみび
)
がかっかっとおこっていて、あたりいちめん、肉のこげるような
匂
(
にお
)
いが
充満
(
じゅうまん
)
しているのだ。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
其処
(
そこ
)
の
敷
(
しき
)
ものには熊の皮を拡げて、目の
処
(
ところ
)
を二つゑぐり取つたまゝの、
而
(
そ
)
して木の根のくり
抜
(
ぬき
)
の
大火鉢
(
おおひばち
)
が置いてあつた。
貴婦人
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
炊事夫
(
すいじふ
)
の
並木夫婦
(
なみきふうふ
)
に何かと世話をやいてもらって、入浴をしたり、広間に集まって食事をしたり、各室で
大火鉢
(
おおひばち
)
をかこみながら、各地のおみやげを出しあって茶をのんだりするだけのことだった。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
惜し気もなく
銅
(
あか
)
の
大火鉢
(
おおひばち
)
へ
打
(
ぶ
)
ちまけたが、またおびただしい。
眉かくしの霊
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
火
常用漢字
小1
部首:⽕
4画
鉢
常用漢字
中学
部首:⾦
13画
“大火”で始まる語句
大火傷
大火
大火災
大火柱
大火焔
大火輪
大火事
大火箸