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夜頃
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よごろ
ふりがな文庫
“
夜頃
(
よごろ
)” の例文
むづかしげに
暮山
(
ぼさん
)
を
繞
(
めぐ
)
りし雲は、果して雨と成りて、
冷々
(
ひやひや
)
と
密下
(
そぼふ
)
るほどに、宵の
燈火
(
ともしび
)
も影
更
(
ふ
)
けて、壁に
映
(
うつろ
)
ふ物の形皆寂く、
憖
(
なまじ
)
ひに起きて在るべき
夜頃
(
よごろ
)
ならず。さては貫一も
枕
(
まくら
)
に就きたり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「あれ聞き給へ。
此宿
(
こゝ
)
はこゞゐの森にもあらぬを、この
夜頃
(
よごろ
)
たえせず声の聞ゆるが上に、ひるさへかく」と
打出
(
うちいだ
)
したれば、友は
得
(
え
)
ときがたきおもゝちして、「何をかのたまふ」とたゞに言ふ。
すゞろごと
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
時雨ふるかかる
夜頃
(
よごろ
)
を
音
(
ね
)
もひくく
故郷の花
(旧字旧仮名)
/
三好達治
(著)
星はいでたり、
夜頃
(
よごろ
)
來て
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
頃
常用漢字
中学
部首:⾴
11画
“夜”で始まる語句
夜
夜半
夜更
夜中
夜叉
夜具
夜鷹
夜寒
夜明
夜業