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夜夜中
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よるよなか
ふりがな文庫
“
夜夜中
(
よるよなか
)” の例文
どうも、そうと聞いては安閑とはしていられないんで、
夜夜中
(
よるよなか
)
だが、こちらへも知らせて上げようと思って、やって来たんです。
幕末維新懐古談:19 上野戦争当時のことなど
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
医者も人間ですよ、夜は寝なけあなりません、貴方のやうに
夜夜中
(
よるよなか
)
ベルを鳴らして、非常識にも程がある、と、かうなんです。
和解
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
「いくら芸妓だって、あなた、酔興で
夜夜中
(
よるよなか
)
、こんなところに転がっている者があるものですか……
云々
(
うんぬん
)
」
大菩薩峠:31 勿来の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
權「他に心得はねえが、
夜夜中
(
よるよなか
)
乱暴な奴が
入
(
へえ
)
るとなりませんから、
私
(
わし
)
ゃア寝ずに御殿の
周囲
(
まわり
)
を
内証
(
ないしょう
)
で見廻っていますよ、もし狐でも出れば
打殺
(
ぶっころ
)
そうと思ってます」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
暮春とはいい、まだ
夜夜中
(
よるよなか
)
は寒かった。暁方、師匠のところへ辿り着くころには一段とだった。向こうへ着くとまだ師匠夫婦は寝ていた。おしのどんとてようやく床をでたばかりのところだった。
小説 円朝
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
▼ もっと見る
誰がこんな
夜夜中
(
よるよなか
)
、よっぽどでなくて来るもんかね。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「どうも、何だ、
夜夜中
(
よるよなか
)
、」
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「いくら
芸妓
(
げいしゃ
)
だって、お前さん、酔興で
夜夜中
(
よるよなか
)
、こんなところに転がってる芸妓があるもんですか、これは言うに言われない切ないいりわけがあってのことよ、察して頂戴な」
大菩薩峠:31 勿来の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
両人が仲は
漆
(
うるし
)
の如く
膠
(
にかわ
)
の如くになりまして新三郎も
現
(
うつゝ
)
を抜かして居りましたが、こゝに萩原の
孫店
(
まごだな
)
に住む伴藏というものが、聞いていると、毎晩萩原の
家
(
うち
)
にて
夜夜中
(
よるよなか
)
女の
話声
(
はなしごえ
)
がするゆえ
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
國「本当にまア
呆
(
あき
)
れますよ、
夜夜中
(
よるよなか
)
奥向
(
おくむき
)
の庭口へ
這入
(
はい
)
り込んで済みますかえ」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
運上所から
夜夜中
(
よるよなか
)
、こっそりと大八車へ銀貨を山ほど積んで幾台というもの、ミニストルへ引きこんで、只納めをして来た有様なんて、見ない人は知らないが、見た人は涙をこぼしてますぜ。
大菩薩峠:33 不破の関の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
私はお前さん故で
斯様
(
こんな
)
に馴れない旅をして、峠を越したり、
夜夜中
(
よるよなか
)
歩いて怖い思いをするのはお前さん故だよ、お前さんも元は榊原様の藩中で、水司又市と云う立派な侍では有りませんか
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
“夜夜”で始まる語句
夜夜