多望たばう)” の例文
さうしてその有望いうばう前途ぜんとを、安之助やすのすけすでうちにぎつたかのごと口氣こうきであつた。かつその多望たばう安之助やすのすけ未來みらいのなかには、おなじく多望たばう自分じぶんかげが、ふくまれてゐるやうに、かゞやかした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)