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夕暗
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ゆふやみ
ふりがな文庫
“
夕暗
(
ゆふやみ
)” の例文
この取り合はせは彼が現に愛着してゐる、春のこゝろの感ぜられる、静かな画材だつた。そして
夕暗
(
ゆふやみ
)
がやがてそれを包むのである。
姉弟と新聞配達
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
暮れなやむ初夏の宵の
夕暗
(
ゆふやみ
)
に、今点火したばかりの、眩しいやうな
頭光
(
ヘッドライト
)
を輝かしながら、青山の葬場で一度見たことのある青色大型の自動車は、軽い爆音を立てながら、玄関へ横付になつた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
あとでカン
蛙
(
がへる
)
は腕を組んで考へました。
桔梗
(
ききゃう
)
色の
夕暗
(
ゆふやみ
)
の中です。
蛙のゴム靴
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「
夕暗
(
ゆふやみ
)
に白さ目につく
山百合
(
やまゆり
)
の匂ひ深きは朝咲きならむ」
睡蓮
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
間もなく
夕暗
(
ゆふやみ
)
の川縁に三人の姿が
朧気
(
おぼろげ
)
に浮び出した。
道
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
海のやうに擴がつた
夕暗
(
ゆふやみ
)
の中をぼんやり見詰めた。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
夕暗
(
ゆふやみ
)
の中に
彼
(
か
)
の花畑の中の番小舎の扉を叩きぬ。
白くれない
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
夕
常用漢字
小1
部首:⼣
3画
暗
常用漢字
小3
部首:⽇
13画
“夕”で始まる語句
夕
夕餉
夕飯
夕陽
夕方
夕靄
夕闇
夕暮
夕日
夕焼