“ゆふやみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夕闇65.0%
夕暗35.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夕闇ゆふやみみちたづたづしつきちてかせ吾背子わがせこそのにもむ 〔巻四・七〇九〕 大宅女
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
日が暮れても街燈は完全につかず、夕闇ゆふやみの中をジープがイタチのやうにすばしこくかすめて過ぎる外は人影もまれだつた。たまにお葬式の万燈まんどうのやうに電車がのろのろ通る姿のわびしさ——。
老残 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
あとでカンがへるは腕を組んで考へました。桔梗ききゃう色の夕暗ゆふやみの中です。
蛙のゴム靴 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
夕暗ゆふやみに白さ目につく山百合やまゆりの匂ひ深きは朝咲きならむ」
睡蓮 (新字新仮名) / 横光利一(著)