ふえ)” の例文
あゝ、もう沢山たくさんだ、是上出来たら奈何どうしよう、一人子供がふえれば其丈それだけ貧苦を増すのだと思つても、出来るものは君どうも仕方が無いぢやないか。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
トヾの詰り遣傷やりそこなっても自身独立の主義に妨げのない限りは颯々さっさつります。例えば慶應義塾を開いて何十年来様々変化は多い。時としては生徒の減ることもあればふえることもある。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
而も其の友人は最近にパリに着いて、現に此の下宿に居る、と告げた。そして私は内藤君を招じて、彼に引合せた。彼は色々内藤君に質問して、また文献ドキュマンふえたといって非常に悦んだ。
二人のセルヴィヤ人 (新字新仮名) / 辰野隆(著)