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垢拔
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あかぬ
ふりがな文庫
“
垢拔
(
あかぬ
)” の例文
新字:
垢抜
その頃にしては少し
薹
(
たう
)
の立ちかけた
二十歳
(
はたち
)
、さして美しくはありませんが、育ちのせゐか
垢拔
(
あかぬ
)
けがして、娘らしい魅力に申分はありません。
銭形平次捕物控:062 城の絵図面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
骨
(
ほね
)
のあるがんもどきかい、ほゝゝゝほゝ、」と
笑
(
わら
)
つた、
垢拔
(
あかぬ
)
けのした
顏
(
かほ
)
に
鐵漿
(
かね
)
を
含
(
ふく
)
んで
美
(
うつく
)
しい。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
垢拔
(
あかぬ
)
けのした美しさはありませんが、天道樣が
小麥色
(
こむぎいろ
)
に色付けをして、一番無造作に拵へ上げたともいつた何んともいへない可愛らしさのある娘でした。
銭形平次捕物控:175 子守唄
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
萬次郎は先に立つて、狹いが確りした
梯子
(
はしご
)
を二階へ案内しました。こんな商賣によくある、
垢拔
(
あかぬ
)
けのした五十がらみ、
月代
(
さかやき
)
も、手足もいやにツルツルした中老人です。
銭形平次捕物控:117 雪の夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
亭主の幸七は四十五六、小意氣な
華奢
(
きやしや
)
な男ですが、何んとなく正直者らしい愛嬌者で、女房のお角は小料理屋の
女將
(
おかみ
)
らしく、
垢拔
(
あかぬ
)
けのした、三十七八の、年にしては少し色つぽい女です。
銭形平次捕物控:166 花見の果て
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
花色の
暖簾
(
のれん
)
の奧から、ノソリと出て來たのは、二十五六の青白い男、眼鼻立も尋常で、藝人らしい感じのする
垢拔
(
あかぬ
)
けのした顏ですが、身體を見ると
大佝僂
(
おほせむし
)
で、いぢけ切つた胴に、節高な二本の手と
銭形平次捕物控:013 美女を洗ひ出す
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
垢
漢検準1級
部首:⼟
9画
拔
部首:⼿
8画
“垢”で始まる語句
垢
垢抜
垢染
垢離
垢離場
垢脱
垢光
垢穢
垢膩
垢附