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坐蒲団
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すわりぶとん
ふりがな文庫
“
坐蒲団
(
すわりぶとん
)” の例文
旧字:
坐蒲團
お柏で寝る夜具より三倍ふっくらした
坐蒲団
(
すわりぶとん
)
。濃いお茶が入って、お前さんの好きな藤村の焼ぎんとんだよ、おあがり、今では宗旨が違うかい。
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
乱箱
(
みだればこ
)
に
畳
(
たた
)
んであった着物を無造作に
引摺出
(
ひきずりだ
)
して、上着だけ
引剥
(
ひっぱ
)
いで
着込
(
きこ
)
んだ
証拠
(
しょうこ
)
に、
襦袢
(
じゅばん
)
も羽織も
床
(
とこ
)
の
間
(
ま
)
を
辷
(
すべ
)
って、
坐蒲団
(
すわりぶとん
)
の
傍
(
わき
)
まで
散々
(
ちりぢり
)
のしだらなさ。
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
背姿
(
うしろすがた
)
で
忙
(
せわ
)
しそうに、机の前なる
紅入友禅
(
べにいりゆうぜん
)
の
唐縮緬
(
とうちりめん
)
、水に撫子の
坐蒲団
(
すわりぶとん
)
を、するりと座敷の
真中
(
まんなか
)
へ持出したは、庭の小菊の紫を、垣から
覗
(
のぞ
)
く人の目には、
頸
(
うなじ
)
の雪も
紅
(
くれない
)
も、見え透くほどの浅間ゆえ
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
坐
漢検準1級
部首:⼟
7画
蒲
漢検準1級
部首:⾋
13画
団
常用漢字
小5
部首:⼞
6画
“坐蒲”で始まる語句
坐蒲團