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すわりぶとん
ふりがな文庫
“すわりぶとん”の漢字の書き方と例文
語句
割合
坐蒲団
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
坐蒲団
(逆引き)
お柏で寝る夜具より三倍ふっくらした
坐蒲団
(
すわりぶとん
)
。濃いお茶が入って、お前さんの好きな藤村の焼ぎんとんだよ、おあがり、今では宗旨が違うかい。
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
乱箱
(
みだればこ
)
に
畳
(
たた
)
んであった着物を無造作に
引摺出
(
ひきずりだ
)
して、上着だけ
引剥
(
ひっぱ
)
いで
着込
(
きこ
)
んだ
証拠
(
しょうこ
)
に、
襦袢
(
じゅばん
)
も羽織も
床
(
とこ
)
の
間
(
ま
)
を
辷
(
すべ
)
って、
坐蒲団
(
すわりぶとん
)
の
傍
(
わき
)
まで
散々
(
ちりぢり
)
のしだらなさ。
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
背姿
(
うしろすがた
)
で
忙
(
せわ
)
しそうに、机の前なる
紅入友禅
(
べにいりゆうぜん
)
の
唐縮緬
(
とうちりめん
)
、水に撫子の
坐蒲団
(
すわりぶとん
)
を、するりと座敷の
真中
(
まんなか
)
へ持出したは、庭の小菊の紫を、垣から
覗
(
のぞ
)
く人の目には、
頸
(
うなじ
)
の雪も
紅
(
くれない
)
も、見え透くほどの浅間ゆえ
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
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