四通しつう)” の例文
文字もじはやがてみゝわきおそろしきこゑもてさゝやくぞかし、一通いつゝうもとふるへて卷收まきをさめぬ、二通につうおなじく三通さんつう四通しつう五六通ごろくつうよりはすこかほいろかはりてえしが、はつ十通じつゝう十二通じふにつう
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
一通は手もとふるへて巻納まきおさめぬ、二通も同じく、三通さんつう四通しつう五六通ごろくつうより少し顔の色かはりて見えしが、八九十通はちくじつゝう十二通じうにつう、開らきては読み、よみてはらく、文字もんじは目にらぬか、入りてもよまぬか。
軒もる月 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)