四個よつ)” の例文
そこへ又、の怪しい男があけみたる身をよこたえたのである。昔から魔所と伝えられた虎ヶ窟の前に、かかる浅ましい姿の者が四個よつまでもならんだのを見た人々は、そも如何いかに感じたであろう。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
必らずしも雨霰の如くに小歇おやなくバラバラ降るのではなく何処いずくよりとも知らず時々にバラリバラリと三個みつ四個よつ飛び落ちて霎時しばらくみ、また少しく時を経て思い出したようにバラリバラリと落ちる。
池袋の怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)