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噛締
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かみし
ふりがな文庫
“
噛締
(
かみし
)” の例文
彼
(
かれ
)
は
暫
(
しばら
)
く
間
(
あひだ
)
を
措
(
お
)
いては
又
(
また
)
、
噛
(
か
)
んで/\
噛締
(
かみし
)
めても
噛
(
か
)
み
切
(
き
)
れぬ
或
(
ある
)
物
(
もの
)
に
對
(
たい
)
するやうな
焦燥
(
じれ
)
つたさと
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
セグリ上げて来る涙を奥歯で
噛締
(
かみし
)
めた。静かに弟の両腕を引離して寝台の上に座り直した。
冥土行進曲
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
あの人を箸にも棒にもかからぬように言うのは、それは、あの人を
噛締
(
かみし
)
めていないからで、その悪いところだけを避けて、良いところを附き合えば、ずいぶん力になる人であると思っている。
大菩薩峠:18 安房の国の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
それ
故
(
ゆえ
)
、念に掛けて笑うまいとはしながら、おかしくて、おかしくて、どうも
堪
(
たま
)
らず、唇を
噛締
(
かみし
)
め、
眉
(
まゆ
)
を
釣上
(
つりあ
)
げ、真赤になッても
耐
(
こら
)
え切れず、つい吹出して大事の大事の品格を落してしまう。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
彼は突然に眼を閉じ、唇を
噛締
(
かみし
)
めて、
雑木藪
(
ぞうきやぶ
)
の中を
盲滅法
(
めくらめっぽう
)
に
驀進
(
ばくしん
)
し初めた。
笑う唖女
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
噛
漢検準1級
部首:⼝
15画
締
常用漢字
中学
部首:⽷
15画
“噛締”で始まる語句
噛締機
噛締器