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呼覚
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よびさま
ふりがな文庫
“
呼覚
(
よびさま
)” の例文
たまたま窓の外に歌う左官の歌に霊感を
呼覚
(
よびさま
)
されて、「弦楽四重奏曲第一番ニ長調」の有名な「アンダンテ・カンタービレ」を作ったりした。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
ふッと眼を開けば何事ぞ、
埒
(
らち
)
もない一場の夢はここに尽きて老いたる妻がおのれを
呼覚
(
よびさま
)
しているのであった。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
顔色
(
かおつき
)
が、ぐっすり寝込んだ処を、今ので
呼覚
(
よびさま
)
されて、眠いに迷惑らしい様子もないので
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
すると後ろにトンカタントン……、奇妙に
俄
(
にわ
)
かに自分を
呼覚
(
よびさま
)
すかのような音がした。
菜の花物語
(新字新仮名)
/
児玉花外
(著)
またその道すがら横手
遥
(
はるか
)
に
幸橋
(
さいわいばし
)
の
見附
(
みつけ
)
を眺めやった
御郭
(
おくるわ
)
外
(
そと
)
の偉大なる夕暮の光景が、突然の珍らしさにふと少年時代の良心の
残骸
(
ざんがい
)
を
呼覚
(
よびさま
)
したというより
外
(
ほか
)
はあるまい。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
けれども、直ぐに
寐入
(
ねい
)
ったものの
呼覚
(
よびさま
)
される時刻でない。
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
呼
常用漢字
小6
部首:⼝
8画
覚
常用漢字
小4
部首:⾒
12画
“呼”で始まる語句
呼吸
呼
呼鈴
呼息
呼出
呼子
呼応
呼笛
呼気
呼込