“呼覚”の読み方と例文
読み方割合
よびさま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たまたま窓の外に歌う左官の歌に霊感を呼覚よびさまされて、「弦楽四重奏曲第一番ニ長調」の有名な「アンダンテ・カンタービレ」を作ったりした。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
ふッと眼を開けば何事ぞ、らちもない一場の夢はここに尽きて老いたる妻がおのれを呼覚よびさましているのであった。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
顔色かおつきが、ぐっすり寝込んだ処を、今ので呼覚よびさまされて、眠いに迷惑らしい様子もないので
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)