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吸子
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きびしょ
ふりがな文庫
“
吸子
(
きびしょ
)” の例文
いや、
正
(
しょう
)
のものの
膝栗毛
(
ひざくりげ
)
で、
聊
(
いささ
)
か気分なるものを
漾
(
ただよ
)
わせ過ぎた形がある。が、
此処
(
ここ
)
で早速
頬張
(
ほおば
)
って、
吸子
(
きびしょ
)
の
手酌
(
てじゃく
)
で
飲
(
や
)
った
処
(
ところ
)
は、我ながら
頼母
(
たのも
)
しい。
雛がたり
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
視
(
み
)
ると、朱塗の盆に、
吸子
(
きびしょ
)
、茶碗を添えて持っている。
黒繻子
(
くろじゅす
)
の
引掛帯
(
ひっかけおび
)
で、
浅葱
(
あさぎ
)
の襟のその様子が何とも言えねえ。
唄立山心中一曲
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ドンと落ちると、盆は、ハッと持直そうとする手に引かれて、俊吉の分も
浚
(
さら
)
った茶碗が対。
吸子
(
きびしょ
)
も共に
発奮
(
はずみ
)
を打ってお染は肩から胸、両膝かけて、ざっと、ありたけの茶を浴びたのである。
第二菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
茶を
充満
(
いっぱい
)
の
吸子
(
きびしょ
)
が一所に乗っていた。
第二菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
吸
常用漢字
小6
部首:⼝
6画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“吸”で始まる語句
吸
吸殻
吸血鬼
吸物
吸込
吸口
吸筒
吸物椀
吸盤
吸付