可怖おつかな)” の例文
「へえ、わしやはあ可怖おつかなくつてやうねえんですから、わしらんねえところへはかゝあばかりえ/\たんでがすから」
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
『家の方のす。ああ、可怖おつかながつた。』と、お定の膝に投げる樣に身をもたせて、片手を肩にかけた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
「そんなに可怖おつかなびつくりやんぢやねえかうすんだ」勘次かんじ遲緩もどかさうにおつぎの萬能まんのうをとつてんでせる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
の方のす。ああ、可怖おつかながつた。』とお定の膝に投げる様に身を恁せて、片手を肩にかけた。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)