“叫(さ)” の例文
と狂気の如く叫(さ)けんで、翁の顔に今にも飛びかからん形相(ぎょうそう)で睨みつけた。けれど翁は「何をするんだ。」と落付いて、一声冷かにいって、冷笑ってぴくりとも動かなかった。
点 (新字新仮名) / 小川未明(著)
『如何(どう)しました、如何しました』と叫(さ)けんだ僕の声を聞いて母は僅(わずか)に座り直し
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
思(おも)はず机(つくゑ)を打(う)つて、『明日(あす)の朝(あさ)に行(ゆ)く!』と叫(さ)けんだ。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)