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古廟
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こびょう
ふりがな文庫
“
古廟
(
こびょう
)” の例文
「こうしていては、この身まで、雪の中に埋められてしまう。そうだ、今夜はさっきの
古廟
(
こびょう
)
に寝て、夜が明けてからの思案としよう」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
折柄
(
おりから
)
四時頃の事とて日影も大分
傾
(
かたぶ
)
いた塩梅、
立駢
(
たちなら
)
んだ樹立の影は
古廟
(
こびょう
)
の
築墻
(
ついじ
)
を
斑
(
まだら
)
に染めて、
不忍
(
しのばず
)
の池水は大魚の
鱗
(
うろこ
)
かなぞのように
燦
(
きら
)
めく。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
しかし戦闘継続中は隊の方でもそんな世話を焼いていられないので、私たちは勝手に宿所を探さなければなりません。空家へはいったり、
古廟
(
こびょう
)
に泊まったり、時には野宿することもありました。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
ところが、その間に、
古廟
(
こびょう
)
の方から走ってきた者が、後ろの方で、なにやらコソコソ耳打ちし合っていたのだった。やがて林冲のそばへ来て
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼が、この
古廟
(
こびょう
)
に詣でて、こうした思念の闘いに坐したのは、必ずしも、途中の出来ごころや偶然ではない。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
宋江は生ける心地もなく、ふと目の前に見えた
古廟
(
こびょう
)
の
扉
(
と
)
へ、
双肩
(
もろかた
)
をぶつけてころがりこんだ。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして、何処か知らぬ、
古廟
(
こびょう
)
の荒れた門前で、駒を降りてひと休みした。
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
古
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
廟
漢検準1級
部首:⼴
15画
“古”で始まる語句
古
古今
古渡
古河
古市
古風
古家
古物
古文書
古代