古壁ふるかべ)” の例文
嬰兒あかんぼてのひらかたちして、ふちのめくれたあないた——あなから、くだん板敷いたじきを、むかうの反古張ほごばり古壁ふるかべ突當つきあたつて、ぎりゝとまがつて、直角ちよくかく菎蒻色こんにやくいろ干乾ひからびた階子壇はしごだん……とをばかり
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
すゝいろ古壁ふるかべにぶつつけがきをされたものである。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)