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口風
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くちぶり
ふりがな文庫
“
口風
(
くちぶり
)” の例文
「君達はむかし/\斜視睨みの男が牛を殺さうとした話を聞かなかつたかい。」と副統領は哲学者のやうな静かな、皮肉な
口風
(
くちぶり
)
で話し出した。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
佐藤氏は
面目
(
めんもく
)
なささうな表情をして、子供のやうな内田氏の顔を見た。内田氏は内田氏で
極
(
きま
)
り悪さうにもぢ/\しながら
例
(
いつも
)
の
慇懃
(
いんぎん
)
な
口風
(
くちぶり
)
で言つた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
亡くなつた足立
通衛
(
みちゑ
)
氏の告別式が大阪青年会館で行はれた時、
弔
(
とむらひ
)
演説をした宮川
経輝
(
つねてる
)
氏は、
霊魂
(
たましひ
)
の一手販売人のやうな
口風
(
くちぶり
)
で、
名代
(
なだい
)
の雄弁を
揮
(
ふる
)
つて
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「成る程さうだ、嬢ももう
妙齢
(
としごろ
)
になつたかな。」どうやら今日まで娘は
胡瓜
(
きうり
)
と同じやうに、日に日に大きくなるものだといふ事を忘れてゐたらしい
口風
(
くちぶり
)
だつた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
娘はこの世で結婚をした上に、天国でも今一度結婚をしたさうな
口風
(
くちぶり
)
で訊きかへした。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
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豊和は何気ない
振
(
ふり
)
で、色々と世間話を持出してゐたがふと思ひ出したやうな
口風
(
くちぶり
)
で
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
“口”で始まる語句
口惜
口
口吻
口説
口髭
口籠
口許
口上
口調
口々