“取澄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とりすま60.0%
とりす40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春部はこれまでいつも面憎つらにくいほど取澄とりすましていたが、このときばかりは若い女子動員のように騒ぎ立てた。
千早館の迷路 (新字新仮名) / 海野十三(著)
どちらかと言へば狹く取澄とりすました店造りですが、中へ入つて見ると、思ひの外の構へで、數寄をこらした住居も手廣く、裏に商賣物の油ぐらがあつて、場所柄に似氣なく
靜かな晝のお葬式ともらひに、あの取澄とりすました納所坊主の折々ぐわららんと鳴らす鐃鈸ねうはちの音を聽いたばかりでも笑ひころ
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
と膝をすっと手先ででて、取澄とりすました風をしたのは、それにきまった、というていを、仕方で見せたものである。 
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)