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反故紙
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ほごがみ
ふりがな文庫
“
反故紙
(
ほごがみ
)” の例文
「おんとし二十と三にならせたまいて」とさぶは
反故紙
(
ほごがみ
)
の文字を読んでいた、「——おんとし二十三ていうと、おれたちとおないどしっていうわけだな」
さぶ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
その髪の毛の両端に小石を
反故紙
(
ほごがみ
)
にくるんで結びつける。仕掛けはそれだけで済む。それを手早く
拵
(
こしら
)
えて、持っていって、あてもなくやんまのかがいの中に放り上げる。
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
さて、刑事が
勿体
(
もったい
)
ぶって持出した所の証拠物件なるものは、第一に一足の短靴、第二に
石膏
(
せっこう
)
で取った所の足跡の型、第三に数枚の
皺
(
しわ
)
になった
反故紙
(
ほごがみ
)
、
一寸
(
ちょっと
)
ロマンティックじゃないか。
一枚の切符
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
時に五助は
反故紙
(
ほごがみ
)
を
扱
(
しご
)
いて
研
(
と
)
ぎ
澄
(
すま
)
した
剃刀
(
かみそり
)
に
拭
(
ぬぐい
)
をかけたが、持直して
掌
(
てのひら
)
へ。
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
拳固
(
げんこ
)
を固めてポカリと頭をたたき割ったら、
鋸屑
(
おがくず
)
の脳味噌がバラバラと崩れ落ちて来た。胴を掴み破ると、ボール紙の
肋骨
(
ろっこつ
)
が飛び出した。その下から又、薄板の隔膜と
反故紙
(
ほごがみ
)
の腸があらわれた。
微笑
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
反
常用漢字
小3
部首:⼜
4画
故
常用漢字
小5
部首:⽁
9画
紙
常用漢字
小2
部首:⽷
10画
“反故”で始まる語句
反故
反故屑
反故張
反故裏
反故張屏風