“ほごがみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
反古紙84.8%
反故紙15.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少し緩いので、足に巻いた反古紙ほごがみ、方三寸ほどのをしわを伸して見ると、桝形ますがたの図を引いて、外囲そとのり内囲うちのりから、深さの寸法まで、書き込んであるのです。
折ふし硯々すずりすずりと呼び、書物よむとて有し学校のまねびをなせば、心にまかせて紙いたづらせよとなり、兄といへるは何心なく積重ねたる反古紙ほごがみを手に取りて見れば
うつせみ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
さて、刑事が勿体もったいぶって持出した所の証拠物件なるものは、第一に一足の短靴、第二に石膏せっこうで取った所の足跡の型、第三に数枚のしわになった反故紙ほごがみ一寸ちょっとロマンティックじゃないか。
一枚の切符 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
時に五助は反故紙ほごがみしごいてすました剃刀かみそりぬぐいをかけたが、持直しててのひらへ。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)