半知はんち)” の例文
高利貸に依頼してなお不足な部分を藩士の俸給米減制——いわゆる半知はんち——を採用してまでやりくりしてきた諸藩財政は、この改革によっていくらか救われたには違いないが
尊攘戦略史 (新字新仮名) / 服部之総(著)
半知はんちと成て御役御免に相成可しと悄々しほ/\として言ければ越前守打點頭うちうなづき私し儀御加増ごかぞう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
討取は公儀の方がすむまじと云へば平左衞門呵々から/\と打笑ひ扨々さて/\夫では何の謀計はかりごとも行ひ難しよく思召おぼしめしても御覽あるべし先渠等かれら盜賊たうぞくの事故召捕めしとらんと致せし所手向てむかひ仕つり候故よんどころなく討取候と申に何のわけの候べき萬一此事このこと手違てちがひに成し處が半知はんち思召おぼしめさば公事は勝なりと言を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)