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午時
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ひる
ふりがな文庫
“
午時
(
ひる
)” の例文
午時
(
ひる
)
もややかたぶきぬれど、待ちつる人は来らず。西に沈む日に、宿り急ぐ足のせはしげなるを見るにも、
外
(
と
)
の
方
(
かた
)
七九
のみまもられて心
酔
(
ゑ
)
へるが如し。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
次の日の
午時
(
ひる
)
ごろ、浅草警察署の手で、今戸の橋場寄りのある
露路
(
ろじ
)
の中に、吉里が着て行ッたお熊の半天が脱ぎ捨ててあり、同じ露路の隅田河の岸には
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
午時
(
ひる
)
近くなつて、隣町の方から、『豆腐ア』といふ、低い、呑気な、永く尾を引張る呼声が聞えた。
葬列
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
真蔵は銘仙の
褞袍
(
どてら
)
の上へ
兵古帯
(
へこおび
)
を巻きつけたまま
日射
(
ひあたり
)
の可い自分の書斎に
寝転
(
ねころ
)
んで新聞を読んでいたがお
午時
(
ひる
)
前になると退屈になり、書斎を出て
縁辺
(
えんがわ
)
をぶらぶら歩いていると
竹の木戸
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
そのうちに
午時
(
ひる
)
も過ぎたところで、東の方からかの稚児髷の少女が来た。女の家は
直
(
す
)
ぐそこであった。それは門も家も大きく、蔀おろし簾たれこめた夢の中に見たのとすこしもかわらない家であった。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
午時
(
ひる
)
近くなつて、隣町の方から『
豆腐
(
とうふ
)
ア』といふ、低い、呑氣な、永く尾を引張る呼聲が聞えた。
葬列
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
午時
(
ひる
)
過ぎて二三時、
昨夜
(
ゆうべ
)
の
垢
(
あか
)
を
流浄
(
おとし
)
て、今夜の玉と
磨
(
みが
)
くべき湯の時刻にもなッた。
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
六八
午時
(
ひる
)
かたぶくまで尋ね
労
(
わづら
)
ひたるに、かの
丫鬟
(
わらは
)
東の方よりあゆみ来る。豊雄見るより大いに喜び、
六九
娘子
(
をとめ
)
の家はいづくぞ。
傘
(
かさ
)
もとむとて尋ね来るといふ。丫鬟打ちゑみて、よくも来ませり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
“午時”の意味
《名詞》
午の刻。正午。昼時。
(出典:Wiktionary)
午
常用漢字
小2
部首:⼗
4画
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
“午時”で始まる語句
午時頃