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千駄
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せんだ
ふりがな文庫
“
千駄
(
せんだ
)” の例文
すなわち鉄製の稲扱ならずとも、旧来の一本のコキバシに比べると、是は確かに千把または
千駄
(
せんだ
)
と誇張するほどの大革命であったのである。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
青山
(
あおやま
)
兵営の裏手より
千駄
(
せんだ
)
ヶ
谷
(
や
)
へ
下
(
くだ
)
る道のほとりにも
露草
(
つゆくさ
)
車前草
(
おおばこ
)
なぞと
打交
(
うちまじ
)
りて多く生ず。
採
(
と
)
り
来
(
きた
)
りてよく土を洗ひ茎もろともにほどよく
刻
(
きざ
)
みて
影干
(
かげぼし
)
にするなり。
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
左官の八は、裏を返して縫ひ直して、
継
(
つぎ
)
の上に継を当てた
絆纏
(
はんてん
)
を着て、
千駄
(
せんだ
)
ヶ
谷
(
や
)
の停車場
脇
(
わき
)
の坂の下に、改札口からさす
明
(
あかり
)
を浴びてぼんやり立つてゐた。午後八時頃でもあつたらう。
金貨
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
その折に、もし私に会いたいと思ったら、
厩肥
(
きゅうひ
)
を
千駄
(
せんだ
)
積んでその上に青竹を立て、それに伝わって昇って来いと言ったので、男はその通りにして後から天へ昇って行った。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
寺は青山
練兵場
(
れんぺいじょう
)
を横切って兵営の裏手なる
千駄
(
せんだ
)
ヶ
谷
(
や
)
の一隅に残っていたが、堂宇は見るかげもなく改築せられ、境内狭しと建てられた
貸家
(
かしや
)
に、松は愚か庭らしい
閑地
(
あきち
)
さえ見当らなかった。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
東京のもとのまわりには西南のはしに
千駄
(
せんだ
)
ガ
谷
(
や
)
、北に片よって
千駄木
(
せんだぎ
)
という町があって、ともに聞きなれぬ地名だから人が注意している。千駄ガ谷はもと郊外の農村だった。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
千
常用漢字
小1
部首:⼗
3画
駄
常用漢字
中学
部首:⾺
14画
“千駄”で始まる語句
千駄木
千駄木町
千駄谷
千駄焚
千駄萱
千駄ヶ谷
千駄木下
千駄木村